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書きグセをつける
・何のために?
・どうやって?
1.取り出しやすい
2.書きはじめが容易
3.情報の一元化
4.思考の途中でもとりあえず書き込む
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書きグセをつける

今は手帳ブームです。


僕がアナログ手帳を好きだからというのもありますが,手帳にペンで書き込む事が随分と見直されている気がします。


でも,なぜ手書きが良いんでしょう?


こうやってキーボードで文章を入力しているほうが圧倒的に速いですし,何より読みやすいです。


特に僕のように字が汚い人(どれくらい字が汚いかはTOPページのタイトル画像を見て下さい。直筆です)にとって字が読みやすいということはとても重要です。


ですが,アナログ手帳への手書き。魅力を感じます。必要だとも思います。


なぜでしょうか?


何のためにでしょうか?


どうすれば『書きグセ』をつけることができるでしょうか?


今回はその当たりを考えてみたいと思います。



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・何のために?


まず,何故わざわざ手書きをしなければいけないのでしょうか?


熊谷正寿さんは著書『一冊の手帳で夢は必ずかなう』(かんき出版)の中で『「手で書く」という作業には,自分の思いが強く文字に反映されます』と書いておられます。


例えば「夢」という一文字を書く場合,手書きだと十三回の筆運びが必要ですから,書き上がった文字への愛着も増します。その分,頭には大切な言葉として残ります。

他方,キーボードならキーを二つまたは四つ打って[確定]キーを押すだけです。瞬時に「夢」という漢字が画面に現れます。非常にお手軽ではありますが,自分で書いたという実感が持てないのではないでしょうか。

(同書18〜19ページ)

楽かどうかを考えれば明らかにキーボードのほうに軍配が上がるでしょう。
ですが,楽ではないからこそ,書いた文字,書いた言葉に思いを込める事ができると思います。


熊谷さんは手帳を「夢を叶えるためのツール」と位置づけておられます。
その「夢(目標と言ってもいいかもしれません)」に思いを込めて意識化する事が熊谷さんにとって夢を叶える第一歩なのでしょう。


さて,振り返って僕自身は夢を叶えるために手書きをしているでしょうか?


答えはノー


叶えたい夢を明確に持てていないのが最大の原因ですが(「やりたいことリスト」は作っています),どうしても日々の活動を管理するため(タイムマネージメント)だけに終始しています。


それでも,アナログの手帳に書き込まれた汚い字を見返してみると,なんだか嬉しくなってしまいます。


やはり『「手で書く」という作業には,自分の思いが強く文字に反映されます』という言葉には一面の真実があると思います。


もう一つ,「書く→考える」という図式で『書きグセ』をつける事を提唱されている本田尚也さんは


「書きグセ」がつけば,必ず「効果的に考える」ことができる。「効果的に考える」ことができれば,必然的に「効果的に動く」ことができるわけだ。
(『【図解】百戦百勝のメモ術・ノート術』(知的生きかた文庫・三笠書房)16〜17ページ)

と,効果的に「考え」「動く」ためにも手で書くように勧めておられます。


特に前回紹介した『アイデアマラソン』を実践しているとこの事が理解できる気がします。
効果的にできているかは疑問ですが,浮かんだアイデアを書いておくと実行してみようという気になるから不思議です。



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・どうやって?


さて,『書きグセ』をつけるためにどうすればいいのでしょうか?


・・・僕が教えてほしいぐらいです。


と,ここで終わっては何の意味もないので,もう少し考えてみたいと思います。


とにかく『書きグセ』をつけるために必要な物は,「紙」「ペン」です。
・・・馬鹿にしてません。
とにかく書かなければ,一生『書きグセ』なんて身につくわけがありません。


そして何より面倒くさいと続きません。


そこで『面倒くさくないシステム』を構築してそこに「紙」「ペン」を組み込んでいきたいと思います。


まず第一に『取り出しやすい』を条件にあげたいと思います。



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1.取り出しやすい


どういう状況を『取り出しやすい』と言うのでしょうか?


多くても3つのアクションで取り出せるのがいいと思います。


  • 「紙」「ペン」を取り出す。
  • 「紙」の書く場所(ページ)を開く。
  • 「ペン」を持って書く。

だいたいこれくらいの動作だったら書くのに面倒くさくはないと思います。


ですが,今僕はこの状態ではありません。


シャツの胸ポケットの中に『ロディア』『付箋紙』『クリップ-オン マルチ』を入れているのですがそのうえにジャケットを着ているのでそのジャケットのジッパーを下ろしてからでないと取り出す事ができません。


そのうえバイブル手帳のほうはウェストバッグに入れているのでそこから取り出すのにもう1アクション必要です。
1アクション多いだけでかなり面倒くさくなってしまいます。


改善の余地大ありです。



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2.書きはじめが容易


先の『取り出しやすい』に通じますが,書きはじめが簡単でなおかつつい書き込みたくなるのが理想だと思います。


最初のページを開くのにゴムバンド等でしっかり閉まっているととたんにやる気が失せませんか?
そして,一発で目的のページにたどり着く事ができるでしょうか?


何より,書いてみたくなる「紙」「ペン」でしょうか?


『書きグセ』がつくまではできる限り開きやすいほうが良いかもしれません。


もちろんバンドを外して開くという儀式が好きという方もいらっしゃるでしょう。それはとても大切な事です。
そうやって好きな行動が『書きグセ』をつけやすくすることにつながるでしょうから。


ですが,たいていの人は開きやすさを念頭に置いて手帳やノートを選ばれると良いと思います。


そして,栞。


最近ページクリップというのがあってページにつけて栞にする事ができる物があります。
個人的にはちょっと使いづらいですかね。


でも,すぐに書き込みのページを開けるようにするのは『書きグセ』をつけるのに必要な事だと思います。


綴じ手帳やノートだったらヒモが付いているもの,もしくはヒモがつけられると便利ですね。
システム手帳だったら,文句なく栞リフィルが便利でしょう。


そして,「紙」


よくコピー紙の裏(反故紙)を使うようにと勧められています。
実際大量のメモを取る場合には,コスト・環境の面から言ってもこういう反故紙の方が良いと思います。
前述の本田尚也さんの本でも,机の上に置くメモは反故紙を四つ切りにして上部を糊付けした物を使うようにおっしゃっています。


ですが,書いていて気持ちがよくない


『ロディア』を使ってみてわかったのですが,紙質というのは意外に重要なのですね。
手書きの楽しさを実感できるのは,やはり良い紙だと思います。

少し厚めの紙(それだけが判断の基準ではありませんが)は結構書きやすい物が多い気がします。


「ペン」については逆に僕自身のこだわりがほとんど無いので,コメントしようがありません。
ただ,『クリップ-オン マルチ』のような多色ペンはカチカチと切り換えながら使っていると楽しいです。


周りの人には迷惑でしょうから,気をつけないといけないですね。



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3.情報の一元化


そして,「情報の一元化」
たくさんの手帳やノートを使うといったいどれに書いていいのか迷ってしまいます。


だからとりあえず何でも書くノートを一冊だけ準備するといいと思います。


仕事の備忘録,アイデア,買い物メモ,ありとあらゆる事をその一冊に収めてしまいます。


この際綴じノートのほうが便利だと思います。
時系列で書き込みをしていくと書く時に迷う必要がないのですぐに書き込みやすくなります。


ただ必要な情報にアクセスするのは,ちょっと大変かもしれません。
そこで『ステイショナリー評論家』の土橋正さん(『BIG TOMORROW』掲載おめでとうございます)ブログで紹介してくださいましたが,PDAや電子手帳の検索機能を使うと目的の情報にかなり速くたどり着く事ができるでしょう。


ですが,PDAで検索してからノートを引っ張り出すのは逆に初心者には面倒くさい作業かもしれません。 やってみると楽しいんですけどね。


とにかくここでは『書きグセ』をつけることを目標にしていますから癖づけができたら,ノートの分冊化に取り組むという手もあります。


その一冊が終わったらどうするか?


基本的には家(もしくは職場)に置いておくべきですが,必要な情報だけ(電話番号等)は新しいノートに転記したほうが良いと思います。
転記なんて面倒くさいですが,『書きグセ』をつけることができると思えば腹も立たないでしょう(ダメ?)。



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4.思考の途中でもとりあえず書き込む


僕は考えがある程度まとまってからでないと書き込みをしません。


これは非常によろしくないクセだと思います。


『書きグセ』をつけるという意味だけではなく,思考プロセスを紙に書いて残しておくのはとても重要な事だと思います。
そうする事によって自分の考えのどこが間違っていたかを把握しやすくなり,論理的な思考の訓練になると思います。


何より考えている事を忘れずに済みます。いえ,忘れても大丈夫です。


だからとにかく書き込む。


だったらやれよ。と言われそうですね。



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