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『手帳200%活用ブック』書評
・達人のこだわり
・手帳活用法
・手帳選び
・総括
・達人のこだわり

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達人のこだわり

まずここで紹介されている7人の手帳の達人たちのこだわりを見ていきたいと思います。


大きく分けて3つのポイントがあります。


まず,手帳のサイズへのこだわり。A5サイズやバイブルサイズなど比較的大きな手帳を使っていらっしゃる方が多かったように思います。もちろんポケットに納まるようなものを使っていらっしゃる方もいましたが,それはこだわって使っているというよりも今までずうっと使っていたからと言う感じがしました。


それよりも,大きな手帳を使っている方たちはとてもお忙しいため,スケジュール欄以外にもたっぷり書き込める空間がどうしても必要なのでしょう。
よくそんなに書くことがあるものだと思えるほど,大きな手帳に目一杯の書き込み。腱鞘炎にならないか,と余計な心配をしてしまいそうです。


手帳のスケジュール欄のスタイルにもこだわっていらっしゃいました
時間目盛りは必需品のようですが,それが能率手帳のような横に目盛りが降ってあるタイプや縦に一覧できるバーチカルタイプ。


それに手帳を取り巻く道具にもこだわっているようです。まず,なんといっても三色ボールペンに関する本まで出されている齋藤孝さん。
赤,青,緑の三色をそれぞれ使い分けて情報を書き込みながら整理する。他の方たちも,色分けをしているようですが,齋藤さんのように明確なルールに則って分けていらっしゃる方はいませんでした。
僕もルールが決まっていないとどうしていいか分からずに途方に暮れるタイプなので,齋藤さんのようにきちんとしたルールを提示してくれるととても嬉しいです(このかたは優しそうな顔に似合わずバリバリの体育会系ですね)。


それに,経済評論家の西村晃さんのポストイットの使い方はとても参考になります。


前回紹介した,4分割To-Doもやり方を変えてみようかと思えるほど,衝撃を受けました。ポストイットが苦手だと書いたのがとても恥ずかしいです。


最後はやはり活用法そのものへのこだわり。


手帳への一元管理を薦めている佐々木かをりさん。
やはり理想的なのはこの方法。でも,その為にはかなり大きな手帳が必要ですね。
今度,佐々木さんが使っている手帳の日本版が出るそうですが,確か,A5よりちょっと小さめというサイズだったと記憶しています。
僕的には携帯性という面で考えて二の足を踏んでしまいます。


大きな手帳を使っていらっしゃるといえば,久恒啓一さん。
この方はA5のシステム手帳にエクセルで作った独自のフォーマットのA4サイズのリフィルを横にして綴じ込んでいます。
4週間分が一覧できるのですが,実はこれが1週間のリフィル。


4週間先の予定を俯瞰しながら今週の予定を組む,『鳥の目』方式?
これも素晴らしい方式なので見倣いたいなと思うのですが,さて,今の手帳でどうしよう?


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・手帳活用法
手帳活用法

夢・目標→(年・月間)計画・(週・日間の)スケジューリング→実行→達成度チェック→目標修正(?)


手帳の活用法といえば,これが基本でしょう。
と,言うよりこのために手帳があるといってもいいかもしれません。


この本でもやはり基本に則って話が進んでいきます。


まず夢ですが,僕はこの夢を書かないといけないと思い,それならやはりシステム手帳だよとなぜか思っていました。
でも,普通の綴じ手帳でもできるんですね。
裏表紙に欲しい物の写真を貼ったり,透明ポケットに夢を書いたカードを差し込むという方法を紹介していました。
簡単なことなのに全然気がつきませんでした。


それと書き込む場所ですが,やはり一番目につきやすい,パッと開く場所じゃないとダメですよね。
僕の夢ページはいったいどこにあるんだろう?と言うくらい開きません(ダメじゃん)。


さて,一番開きやすいページはどこだろう?


それから,目標は達成しやすいように無理のないそして楽じゃない計画に落とし込むのがポイントのようです。
確かに無理な計画は挫折の第一歩ですから,その為にもきちんと実行できるように短い時間で毎日コツコツと積み重ねていくような計画が望ましいかもしれません。


わかりきっていますね。でも,そうは言っても完璧を求めてしまうんですけど。と,言うか完璧を求めるから,手帳を利用して管理したいって考えるんですけどね。そういう物じゃないんですか?


そういうふうに完璧を求めて手帳を利用するためには,できる限り利用しやすくする必要がありますね。その方法の一つとして記号や略号を使って簡略化する,と言うのがあります。


でも,あまり記号が増えると,覚えていられないという弊害もありますから,僕の場合は極力記号・略号は使わない方針です。その為に月間シートがすぐ埋まります。
週間リフィルも買わないとダメかも・・・。


達成度チェックの方法として,基本では傍線を入れたり,チェックボックス(□)を入れてそこにレ点でチェックを入れたりしますが(基本じゃないか)ワタミフードサービスの渡辺美樹さん(男性)は赤の蛍光ペンを使ってバンバン消しておられるようです。
35ページに写真が載っていますが,見事なまでに真っ赤。
始めてみた時は「なんだ!これは!?」と,思ってしまいました。いや,すごいわ。


あと,手帳に数行の日記をつける方法も紹介されていました。
でも,これはなかなか実行できないかも。少なくとも僕は極力自分の字を書きたくも見たくもないので(紙の手帳を愛用している者のセリフとは思えない)日記はウェブ上だけでたくさんかな。


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・手帳選び
手帳の選び方

こうやって図に起こしてみたけれど,手帳の選び方ってなんて多いのだろうと思ってしまいました。


確かに,書店や文具屋さんなどに行っても,たくさんの手帳やリフィルが所狭しと並んでいて,何をどう探していいのやらと途方にくれてしまいます。


そういう意見を反映してなのか,この本にはチャート式の『手帳診断』のページが設けてありました。
YES,NOで選択する方式ですので,ゲーム感覚で楽しみながら自分にあった手帳を探してみるのも良いと思います。


ちなみに,僕の場合は『のんびりおおらかさん』タイプで『A5サイズ1ページ1日タイプ』でした。


・・・ここまで大きなのはいらないかな?


やはり,基本としてサイズをあげたいと思います。
この本で3つのポイントをあげています。


1.手帳をどれだけ携帯する?
外へ持ち歩くのか?デスクワークが中心なのか?


2.手帳をどこにしまうのか?
背広やシャツ?鞄の中?それとも机?


3.記入する量はどのくらい?


僕の場合は,『診断』ではA5でしたし,今実際に使っているのはバイブルサイズのシステム手帳です。


でも,本当に良いと思えるサイズは,シャツの胸ポケットに入るサイズです。
それは常に書き込めて,常に見ることができるというのが最初のうちの最大の条件だったからです。


でも実際に胸ポケットに入る手帳を少しの間使っていましたが,3番目にあげられている『記入する量』を考えると常に書く量,常に見る量が半端じゃなく多くなってしまいました。
その為に,2番目の『どこにしまうか』という条件の変更を余儀なくされたわけです。


もっとも,ページの取捨選択を行なえば問題は解決なのかも・・・と最近思わないではありません。
でも,面倒ですしね・・・。


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・総括
手帳200%活用ブック

さすが,『手帳を作り続けて55年』と言う言葉は伊達ではありませんでした。


この本のおかげで手帳は使ってこそ意味があるのだということを再認識させられました。


目次を見てみると大まかに3つのカテゴリに分けられると思います。


第1に7人の達人の手帳へのこだわりの紹介。
手帳そのものへのこだわりというのは意外に少なく,それよりも手帳の活用法へのこだわり,手帳を活かすための周辺ツールにもこだわっていらっしゃる方がいて,大変興味深かったです。


第2に「日本能率協会マネジメントセンター」が提唱する手帳の活用方法。
夢を叶えるために未来をみつめ,今の行動を管理し,過去の反省からまた未来をみつめる。
それらのことが手帳でできるというて手帳マニアが求めてやまない情報が,図や写真を使って(他人の手帳の中身を見るのはやはり楽しい)事細かに提示してあります。


第3はやはり今の時期に発売されたからには取り上げてほしい『手帳の選び方』。
選ぶ際のポイントを一つ一つあげて,今の自分にはどういう手帳が良いのか判断する目安になります。
後,番外編としてYES,NO形式のチャート式『手帳診断』が載っています。
これも判断の目安になるかもしれません。


実際のページ構成は,『夢』『現在の行動管理』『過去の記録』の順で並べています。


ですから今回紹介(「ほぼ日手帳」に関していろいろと書いてみたいこともあるので)しませんでしたがまずは最初の糸井重里さんと和田裕美さんの対談から読み進めていくのがベストだと思います。
そして,未来・現在・過去を手帳でどう管理していくか順に理解でき,さらに箸休め的に『手帳の選び方』のコラムを挟んでいます。
こういう構成も考えつくした結果なんでしょうね。


書きたいことを書くという,このコラムとはエライ違いです。
これが金の取れる仕事なのでしょう。


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